人の体に直接触れるような業種では衛生管理が厳しく定められている場合が多く、髪をカットしたりパーマをかけたりする行為も体に触れる職業として保健所のチェックを受ける必要性があります。
保健所の立入検査は開業前に申請し、実施しなければなりません。工事を行ってから施設の問題箇所を指摘されてやり直しになると、工期が長引き開業が遅れてしまうため、設計図面ができた段階で一度保健所に確認してもらいに行くと安心です。保健所に工事着工前に確認して欲しいと連絡をとって、日時を予約しましょう。忙しい時期にはなかなか時間をとってもらえないため、早めに行動を開始することが必要です。
床面積から髪の毛を処分する箱まで広くチェックが行われる保健所の立入検査は、建物が完成したら美容室の開設届を提出し、開設検査手数料を納めることで申請します。申請を行った内容と違った部分がないか調べられるため、提出する書類に不備がないか確認しましょう。観葉植物やインテリアなどの配置で、採光や照明あるいは換気設備が十分に機能できない状態にならないよう注意が必要です。サロン内に問題がなければ確認書が発行されますので、受領時に押印する印鑑を持って受け取りに行きます。